シーバスオープンに出ました

オオクワおじさん

2008年03月03日 22:14

去る1月19日、雑誌ソルティ!のクラブ対抗08’シーバスオープンに出場してました。
この結果はすでにソルティ!の2月21日発売号に掲載されているんですが・・・
残念!善戦こそしたんですが、敗戦と相成りました。

1月にエントリーしたのは、2つ理由があり、一つは以前・・・00’誌上シーバストーナメント
(ルアー情)に出場した際、今回と同じ1月にエントリーして悔いの残る内容で負けたことが
いつまでも忘れられなかったから。もう一つは、最近のオープンの傾向として『圧倒的ご当地
パターン』で大差決着する試合が多くなっており、1月ならばどの府県とあたってもそんな展開
にならず、接戦に持ち込めると読んだからなのだ。
対戦したのは、東京シーパラダイス(千葉)、LFクレイジー(新潟)、はむはむ(高知)。
なかでも千葉と新潟は偶然にも誌上トーナメントで対戦したチーム。00’に残した無念
を晴らす絶好のステージが整ったというもの。

10:00 淡路生石でスタート。夕方様子見で入った同志の櫻井氏が66をキャッチしており
淡路で魚を出せそうなメドが立ち、余裕が生まれる

しかし、撃てども撃てどもアタリすらない中、向かい風の突風が吹き始める。メンバー以外
にも狭いエリアで10人近く入っているが誰にも釣れていない。潮止まりの時刻を迎え上げ
でも釣れる可能性があるも生石を見切ることにした。
その頃、千葉のシーパラが検量2本を上げて18ポイントをゲットしたとの一報が入る。
もちろん、この時点で焦りはないのだが、先制はしておきたかったという思いであった。

生石があるとすれば、あとは朝マズメのみだろう。淡路島を北上しながら2、3箇所ポイント
の状況を確認したが、どこも風が強く生命の気配を感じない。朝に淡路に戻る選択も視野に
入れながら、一路加古川へと向かった。
加古川では、1週間前に戻りの魚がドッと入ってきており楽釣の様相だったが、どうも雨絡み
だったようで、オープンの数日前にはすっかり釣れなくなってしまった。加古川は望み薄なの
は分かっているが、一縷の望みを賭けて入るもここ数日の状況が変るわけも無く、沈黙。

ここで、淡路に戻るか選択に悩む。淡路なら南の地磯か生石。先制を上げられている以上、
地磯の居付きでは数が抜けるかが不安。おまけに今年は磯際のガラ藻がきつい。生石は
全くカスった時、モチベーションが心配。しかも淡路は明けきったらオシマイ。転じて再び本土
に戻ったとしても時間ロスが大きすぎる・・・そんな計算をしながら、姫路エリアの河川がらみ
でボトムノックに賭けてみようと決意する。問題なのは、魚は出るとしてもサイズが出るかどうか。
それと淡路組のメンバーがこのパターンを熟知していないこと、またそれをレクチャーしている程
の余裕が今はない。本番さなか、しかもリードを奪われているのだから。

夢前川では、ボクのもう一つの所属クラブ『サムデイ-m』の山本氏と正井氏がサポートに回って
くれた。山本氏が離れた場所で相次いで50cm前後をキャッチ。メンバーのモチベーションを
上げてくれた。しかし正直このサイズでは何ともならないのだ。恐らく夢前ではその型がほとんど
なのだろう。
すっかり夜も明けて、少しでも違うサイズをと隣の水尾川に入る。浜国の橋脚があり、その上流側
だけこんもりと泥が堆積しており地形変化が読み取れる。ボトムパターンでの典型的な狙い目だ。
すかさず、ビーフリーズLBを投げると1投目で結果がでた。サイズは微妙なところ・・・検量に僅か
届かず57cm。

しばらく周辺を攻めていると、係留ボートの下を通していた正井氏が『追ってきた!』と場所を空けて
くれた。同様に通すとピックアップ直後にギラッと反転する魚体。2度続けてルアーを追った魚、次に
食わせられなければ、さすがにチャンスはないだろう。ひとまず、ここは休ませることにした。対岸では
櫻井氏がチェイスしてきた、と興奮気味。このパターンに精通していればきっとヒットさせられただろうが
見ている限りリトリーブスピードがユルイのだ。櫻井氏の豊富な引き出しを持ってしても対応できない
シーバスゲームが展開されているのだ。それほどこの時期のデーゲーム、ボトムパターンは特異で
テクニカルなのだ。

次に、潮位がちょうど良い加減になっているであろう
船場川に満を持して入る。時間は8時過ぎ、入ってすぐにヒット。フックが何度か移動したが、慎重に
寄せ山本氏に取り込んでいただく。検量すると60cm、2,0kg、ようやく3ポイントを獲得。まだ2時間
近くある。ここでは、沖で小回遊している魚を食わせどころまで引っ張るイメージで攻める。ピンスポット
で居着きを抜いているように一見感じるが、立て続けに釣れることが多いことから居着きポイントとの
判別をすることが出来るのだ。見守る山本氏も、次が出るのは時間の問題と思っていたに違いない。
もちろん、ボクだってそう。しかし、この日はこれ以降沈黙してしまったのだ。残り1時間さすがに見切り
をつけて水尾川に戻る。

戻るとすぐに、先ほど休ませた係留ボートの下を攻めることにする。念には念を、と同じビーフリーズLB
だが、カラーだけは換えてみた。もちろん、少しでもシーバスが覚えた残像から外れたものを通すため
である。ちなみに普段はそんなに細かいこと気にした攻めは展開していない、あくまで本番一発勝負の
オープンだからだ。恐らく勝負は一投で決まるはず。キャストしたが、ボートの下を通すには少し右に外れた。
ここでも一発勝負の精度から、コースを大きく外して水面を転がしルアーをいったん回収してキャスト仕直した。
次は抜群のところに決まり、イメージしたコースを精度高く通すことができた。ボートの下を綺麗にトレースして
いる途中でリトリーブを止められた。狙い通りの会心のヒットだ!すかさず、オープンエリアに魚を引きずりだし
リフティングして魚体を確認、するとなかなかのサイズ。検量は堅そうだ。ひょっとしたら逆転もあり得るかも。
時間は9時30頃。しかし、詰めが甘くネットを車に置き忘れていたのだ。アワアワしていたら正井氏が登場。
自己中ながらも正井氏にランディングを無理やりお願いし、なんとか無事キャッチ。計測すると、68cm、2,2kg。
さきほどのポイントと合わすと14ポイント。新潟には並んだが、千葉には4ポイント届いてない。あと残り20分ほど。

実は、この一匹でボクはもう満足してしまったのだ。ここまでやれたらもう負けても悔いは無いと思えたのだ。
しかも得意のデイゲーム、ボトムノックで見せ場を作ったのだから、8年前の無念ももう晴れたと。
『お前、ぼ~っとしてんと時間ないねんぞ!はよ叩かんかい!!』と山本さんのゲキが飛び我に返る。出来るだけ
フレッシュなポイントを叩こうを動いたがタイムアップ。淡路で先制できなかったこと、追い込みが遅すぎたこと
が最期まで響き僅かに届かなかった。やはり、チーム戦は情報力と総合力が大切だと痛感した。個人技×4
が勝つ要素でないことを実感した一戦となった。新鮮組!これからどうなっていくのかまだわかりませんが、
夕グラにも引き続き参戦して、またオープンに出場できるよう頑張っていきます。
対戦相手の皆々様、胸を貸してくださり有難うございました。一緒に戦ってくれた前川さん、櫻井さん、林さん
お疲れ様でした。また、楽しい釣りやってきましょう。機会があればいつかまた新鮮組!で・・・

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